事業紹介

産官学連携による
ICTを活用した見守り支援事業

北海道沼田町

  • 首長インタビュー
  • 有識者コメント
  • 自治体ピックアップ事業
  • 活用事例集事業
  • 地域未来構想20
  • オープンラボ

事業の概要

産官学連携による<br>ICTを活用した見守り支援事業
  • 事例集番号

    -

  • 地域未来構想20

    ⑭ハートフル

  • 事業実施時期

    令和2年6月〜令和3年3月

  • 総事業費

    10,000千円

最新の機器を活用し、ご高齢の方が楽しみながら自ら健康増進を図り、あわせて、地域や家族から見守られる仕組みづくりを進めるために、専用の腕時計や機器類を使って、血圧、脈拍、脈拍、歩数、体重、体温などを計測し、結果を記録・蓄積することで、自身の健康増進に役立てていただくとともに、自宅内の配電盤にセンサーを設置し、電力使用状況の面から日々の生活状況をモニターし、見守りに役立てる。また、各センサーからのデータや情報は、本人のほか、離れた場所で暮らす家族とも共有し、離れていてもICTの活用によって見守られる体制を作る。本事業は30名の町民の方にモニターとしてご参加いただき、この結果を踏まえて、全町的な展開について検討していく。

photo

事業の背景

北海道沼田町では高齢化が進行しており、高齢者のひとり暮らしや高齢者のみの世帯が増えている。こうした中で発生した新型コロナウイルスの感染拡大は、「会いたくても会えない」「通院が難しい」という状況を生み、高齢者が健康を維持し、安心して暮らせる環境づくりの重要性を改めて痛感した。そこで、最新の機器を活用し、ご高齢の方が楽しみながら自ら健康増進を図り、あわせて、地域や家族から見守られる仕組みづくりを進めることといたしました。

  • 首長インタビュー

    横山 茂
    北海道沼田町長横山 茂
    優先順位としてはまず感染予防の徹底、それから地域社会の維持

    まずは感染予防を徹底し感染者を出さないこと、これを第1に考えまして、住民に対するマスクの配布事業や、公共施設における消毒や感染予防に必要な物品を購入する経費に充当しました。
     
    また、様々な活動が制限される状況においても地域経済が落ち込むことのないよう、消費喚起を促すための商品券の配布事業のほか、各商店の感染対策に必要となる店舗の改修や物品の購入に関する補助事業に充当しました。
     
    そのほか、他の国庫補助金も活用しながら小中学生のタブレット端末や通信環境を整備することにより、仮に学校に登校できない状況になったとしてもオンラインで授業を継続することができる環境を整えました。
     
    これらのほかにも様々な事業に充当させていただいておりますが、優先順位としてはまず感染予防の徹底、それから感染対策をしながらも地域社会を維持していくための経費に優先して充当させていただきました。


    高齢者が健康を維持し、安心して暮らせる環境づくりが重要

    北海道沼田町では現在、人口の高齢化に伴い、高齢者のひとり暮らしや高齢者のみの世帯の増加、介護・国保・後期保険料、介護認定率及び医療費の上昇、生活習慣の多様に伴う生活習慣病の発症と重症化が大きな課題となっています。
     
    こうした中で発生した新型コロナウイルスの感染拡大は、「会いたくても会えない」「通院が難しい」という状況を生み、高齢者が健康を維持し、安心して暮らせる環境づくりの重要性を改めて痛感しました。
     
    そこで、これらの課題を解決するために、最新の機器を活用し、ご高齢の方が楽しみながら自ら健康増進を図り、あわせて、地域や家族から見守られる仕組みづくりを進めることといたしました。


    楽しみながら自ら健康増進を図ることのできる仕組みづくり

    最新の機器を活用し、ご高齢の方が楽しみながら自ら健康増進を図り、あわせて、地域や家族から見守られる仕組みづくりを進めました。
     
    専用の腕時計や機器類を使って、血圧、脈拍、歩数、体重、体温などを計測し、結果を記録・蓄積することで、自身の健康増進に役立てていただくとともに、自宅内の配電盤にセンサーを設置し、電力使用状況の面から日々の生活状況をモニターし、見守りに役立てることや、各センサーからのデータや情報は、本人のほか、離れた場所で暮らす家族とも共有し、離れていてもICTの活用によって見守られる体制が期待されます。
     
    この結果を踏まえて、全町的な展開について検討し、ひいては全国的に横展開されていくことを期待しております。


    実証実験で終わることなく、今後さらに継続的な取組に

    2020年度からICTを活用した取り組みを本格的にはじめ、今年度が2年目でございます。よってまだまだ、山を登り始めたばかりでございますので、本町での取り組みが今後、全国ひいては世界へ発信できるよう継続していきたいと考えております。
     
    ICTデバイスを活用した健康増進・予防に係る実証実験を通じて、参加した健康モニターに行動変容がみられたことから、実証実験で終わることなく、今後さらに継続的な取組につなげていきたいと考えます。さらに、引き続き取組を継続することによって、データ分析の精度が高まり、より簡単な手法によって健康状態を把握し、予防の促進、ひいては医療費の抑制に結実させることへの期待感があることから、本実証実験の成果を生かし、今後も取組を継続していきます。
     
    より良くしていくための秘策と致しましては、本年度実施した実証実験の実施環境、健康モニターの参加意識、実証実験を通して得られたデータの質とそこから導かれた健康スコア等についても今後さらに取組進める中で精度を高めていき、自走化・実用化を目的として事業を展開していきたいです。
     
    具体的な方向性としては、地域包括連携協定を結んでいる、奈良県立医科大学MBT(医学を基礎とするまちづくり)研究所及び、大学発ベンチャーであるMBTリンク株式会社と取組を進めていきたいと考えております。


    町民の満足度と幸福度の向上を目指す

    本事業に参加されたモニターの方らは、日々計測している血圧の数値でいつもより高い数値が出た際に、すぐかかりつけの医師に相談ができたことや、見守りを行っている家族から、すぐに連絡がきて安心感が得られたとの声を聴いております。
     
    子どもたちが誇りをもてるふるさと創造を基軸とし、町民皆様が夢と希望と誇りを持ち、いつまでも安心して生き生きと暮らすことができるまちづくりを目指して、第2期総合戦略の基本目標「沼田町農村型コンパクトエコタウン構想」人生100年時代に対応する、歩いて暮らせるまちづくりの実現に向け、町民皆様の満足度と幸福度の向上に取り組んでいきます。


    続きを読む
  • 担当者コメント

    沼田町産業創出課 大原 利啓
    きめ細かい対応が利用継続につながった

    使用する機器、特にスマートフォンの操作に慣れていない、ご高齢の方が多数であることから、事業の実施期間中は機器がうまく作動しないといった相談が多く、そういった場合は、すぐにご自宅まで伺い、原因を究明し、機能復旧を行うなどのサポートを実施しておりました。
     
    こういった対応をきめ細かく続けていったことで、途中でやめてしまう方が少なく済んだと考えております。
    新たな取り組みであり、機能の改善点や操作性などまだまだ、解決すべき点はありますが、引き続き関係と協力しながらこの取り組みを進めていきたいと考えております。


    続きを読む
  • 有識者コメント

    五十嵐 智嘉子
    一般社団法人 北海道総合研究調査会
    理事長
    五十嵐 智嘉子
    この取組を面白いと感じた理由

    1点目は、データ分析のシステムは奈良県立医科大学の大学発ベンチャーが開発し、血圧など、計測した生体データは随時本人にフィードバックされるほか、データの推移を確認できます。健康に対する意識が高まるなど行動が変容し、健康状態が改善するケースがありました。2点目は、今年は本人と本人が許可した家族にラインアプリを通じてデータが共有される仕組みを導入した点です。この期間にも、血圧が急上昇した高齢者に対し、家族がすぐに病院に行くように連絡を入れるなど、遠隔見守りの効果がありました。
    血圧や体重などの計測が習慣化し、そのデータが遠隔地の家族にも共有されることで、健康と見守りの双方が可能になる点が優れています。


    この取組の特に注目してほしいポイント

    本事業は在宅の高齢者を対象にスタートしました。スマホなどICTデバイスの使用は、高齢者にとっては大きな負担で、当初は戸惑いもありましたが、徐々に慣れていき、自身の生体データを計測することが習慣化していきました。中にはスマホを操作できるようになり、孫とのラインを楽しむようになった方もいます。思わぬ効果でした。
    今後、高齢者施設などにも導入が進めば、見守り時間が削減され、介護者が利用者に関わる時間が増えることが期待されます。


    この取組と組み合わせたら相乗効果のありそうな取組

    このシステムは、生活や仕事の環境データとの組み合わせで活用することができます。例えば、暑い日や寒い日に外で仕事をしている人の健康管理にも役立ちます。農業を基幹産業とする沼田町では農業者への利用が有効だと思います。


    この取組をオススメしたい自治体

    住民の見守りが徐々に困難になっている自治体のニーズに合致します。在宅高齢者を対象とする場合、スマホの操作やICT特有のトラブルへのサポート体制が必要です。日頃から住民の健康を考えてコミュニケーションをとっているという自治体にお勧めします。


    この取組に期待すること

    このシステムを使うことで自身の健康に対する意識が高まり、健康増進や予防につながる活動をする人が増えることで、医療費の削減につながることが期待されます。
    また、今後は医療との連携が図られ、このシステムによって計測した自身の生体データが医師の診断に活用されれば、生活習慣病の予防や急変時の早めの対応に役立つことが期待されます。


    続きを読む

他の自治体の注目事業

注目事業一覧

TOP注目事業 > 産官学連携によるICTを活用した見守り支援事業