事業紹介

電子地域通貨サンセットコイン事業

静岡県西伊豆町

  • 首長インタビュー
  • 有識者コメント
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  • 活用事例集事業
  • 地域未来構想20
  • オープンラボ

事業の概要

電子地域通貨サンセットコイン事業
  • 事例集番号

    90

  • 地域未来構想20

    ③キャッシュレス

  • 事業実施時期

    令和2年5月〜令和3年3月

  • 総事業費

    237,455千円

西伊豆町内での経済循環を目的に電子地域通貨を導入しました。
導入にあたり、全町民に1人あたり10,000ユーヒ(1ユーヒ=1円)のポイントを付与したQRコードキャッシュレス決済用カード(スマホアプリへの変換が可能)を配布しました。なお、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため対面式の申請受付は行わず、同時期に実施した定額給付金の郵送・オンライン申請に併せて受付を行いました。この電子地域通貨を運用することで、町民のキャッシュレス決済の利用推進やマイナポイント取得の推進を図るとともに、決済時には利用者と店舗が硬貨や紙幣を触らないため、新型コロナウィルスの感染予防に繋がっています。なお、マイナポイントの取得の機会を広げたことで、西伊豆町のマイナンバーカード保有率は全国3位となっています。

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事業の背景

西伊豆町は観光業が中心であり、それ以外の需要は町外に流れており、内需を高め町内経済をいかに循環させるかという問題を常に抱えてきました。そこに4月の新型コロナウィルス感染拡大が起こり、町民の安全を守るため観光関係の事業所に営業自粛を呼びかけると、すぐに町内の経済は止まってしまいました。しかし、町内事業所の経営を少しでも支援するとともに、7月から始まるマイナポイントを町内で囲い込み、確実な内需の喚起を目的に、サンセットコインの導入に踏み切りました。

  • 首長インタビュー

    星野 淨晋
    西伊豆町長星野 淨晋
    出身地
    西伊豆町
    首長職以前の略歴
    西伊豆町議会議員 4期
    首長としての活動実績(一例)
    ●健康づくりの推進(健幸づくり事業)
    《特徴的な事業》
    ・介護保険サービスの未利用者への給付金
    ・健康に関する活動へのスタンプラリー(サンセットコインのユーヒで付与)
    ●1次産業の推進
    《特徴的な事業》
    漁業者・農業者等のための産地直売所を建設
    趣味
    野球・テニス・料理
    注目事業を実施にすることにした背景や目的

    当町は風光明媚な土地柄を生かした観光業が中心である一方、買い物等の需要を町外に求める方も増えています。そこへ新型コロナウィルス感染拡大が起こり、町内の経済は停止しました。
    この状況の中、内需を高め経済をいかに循環させるかを考えた際に、町内限定で利用できる電子地域通貨の効果に期待し導入することにしました。


    注目事業でこだわったポイントや期待している点

    決済端末(スマートフォン)を事業者に貸出し、本年度は通信費を町で負担するなど、事業者に金銭的な負担をかけないことにより、多くの町内事業者に取扱店舗として参加していただきました。
    また、これまでにサンセットコインを通して、国の事業を含めた6つの事業を実施してきましたが、今後も利用者が利便性を感じ楽しく使用していただくため、創意工夫をし、この事業がより発展できることを期待しています。


    本取り組みが与えるAfterコロナの観光業への好影響

    ここ数年、全国的に普及してきた電子決済サービスにおいて、当町では電子地域通貨の特徴を生かし内需の拡大を行ってきました。
    今後、Afterコロナの時代を迎えるにあたり、より多くの観光関連の事業者に参加していただき、町外からのお客様にもご利用いただけるよう事業の拡大を図ることにより、事業者の経営の安定やさらなる発展に寄与することで、町の観光基盤の底上げに繋がればと考えています。


    臨時交付金をどの事業に充てるか優先順位の考え方

    地域住民が安心、安全に暮らせる日常を守ること、町内事業者の経営安定を図ること、また、当然に新型コロナウィルスの感染拡大を防止することを念頭に、緊急性や重要性を加味しながら優先事業を検討しています。
    ただし、世界的な緊急事態の状況下において、日々変化する社会情勢も考慮しながら事業を実施していきたいと考えています。


    withコロナ時代の地域づくり

    今後もWithコロナの状況が続くと予想される中、感染防止を図りながら事業を実施していく必要があります。ただし、これまでの様に受け身の事業展開ではなく、安全を確保しつつも大胆な戦略が必要となるので、幅広い視野と先見性を持った事業を行うことで、「西伊豆町に住みたい」「西伊豆町に帰ってきたい」と思われるような地域づくりを目指したいです。


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  • 担当者コメント

    山本 友也
    まちづくり課 商工係 山本 友也
    注目事業を実施するなかで直面した課題や工夫した点

    高齢化率の高い当町で電子地域通貨を導入するには、第一に「事業者も利用者も簡単に扱える仕組み」、さらには「長期的に継続して利用できる仕組み」を構築する必要がありました。
    そこで結論に至ったのが、QRコードを付したカードをスマートフォンのアプリで読み取る方式でした。しかしカードを配るだけでは利用率は上がらず、コロナにより疲弊した町内事業者への早急な支援には繋がらないと判断し、まず、1枚あたり10,000ユーヒ(ポイント)を付与したカードを全町民に配布し、利用期限を設けることにより、町民と事業者への即効性のある支援を目指しました。
    また、町が決済事業者である利点を生かし、マイナポイント事業や他の町事業と絡めることにより、利用者を飽きさせない事業展開ができました。


    注目事業を実施してよかったと思う点

    事業者への運用のサポートを通し、繋がりを持てたと感じます。当町は高齢の個人事業主が多く、電子決済の運用に懸念を持たれる方が多いかと思いましたが、多くの店舗でWifiが導入されており、他社の電子決済を取り扱っている事業者も多いことが分かりました。これは、サンセットコインに限らず、今後の電子関連の事業を展開するうえでも検討できる幅が広がったと期待しています。


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  • 有識者コメント

    太田 紗世
    イシン株式会社 自治体領域事業部
    マーケティンググループ
    太田 紗世
    この取組を面白いと感じた理由

    「地域内消費の促進」「マイナンバーカード取得率向上」「キャッシュレス決済の定着」という、自治体が推し進めたい施策を一つの事業で進めることができるものだと思います。
    また、町の健康づくり事業やボランティア活動といった、自治体で実施しているその他の分野の取り組みへの参加のインセンティブとしても活用することで、「地域通貨を入れて終わり」となることなく、自治体事業への住民参加と地域内消費の循環を促す環境作りに寄与している点も、魅力的だと感じました。


    この取組の特に注目してほしいポイント

    この事業で使用されている電子地域通貨は、スマートフォンだけでなくバーコード付のカードでも決済を行うことができ、幅広い世代が利用しやすい仕組みとなっています。この点は高齢化率の高い自治体で利用する際にも強みになると考えます。
    また、利用申請の場面においても、対面式の申請受付を行わず、同時期に実施した定額給付金の郵送・オンライン申請に併せて受付を行ったことで、住民は定額給付金申請の「ついでに」申請をすることができます。利用開始までの手間が少ない動線設計は、住民が利用する際の心理的負担を下げることにつながったのではと思います。


    この取組と組み合わせたら相乗効果のありそうな取組

    自治体の実施するアンケート調査やイベントのボランティア参加者への報酬として活用する等、自治体で実施している事業への参加促進施策としての活用は、得られた地域通貨が再び地域内で使用されるため、自治体でも導入のハードルが低いのではと思います。


    この取組をオススメしたい自治体

    人口規模が数千~1.5万人程度で、近隣自治体に大型の商業施設があったり、大都市のベッドタウンのような地理的条件にあったりする自治体は、地域外へ通貨が流れやすい経済構造のため、内需喚起策としても有効なのではないでしょうか。


    この取組に期待すること

    「地域通貨」は域内での流通が確約されている通貨のため、ボランティアなどに参加した方へのインセンティブとして、行政が活用しやすいと思います。
    住民にもメリットのある形で行政主催の事業への参加を促したり調査への依頼を行ったりするなど、自治体の事業のインセンティブとして定着させることができれば、各事業の効果を上がり、域内の消費も循環する持続的なシステムになっていくのではないでしょうか。


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