事業紹介

マイクロステップスタディ事業

香川県善通寺市

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事業の概要

マイクロステップスタディ事業
  • 事例集番号

    102

  • 地域未来構想20

    ⑨教育

  • 事業実施時期

    令和2年5月〜令和3年3月

  • 総事業費

    2,500千円

岡山大学大学院教育学研究科と連携し、教育ビッグデータを活用した新型のe-ラーニング(マイクロステップスタディ)を、市内の小学校5年生全員を対象に実施します。容易に持ち運べる専用の学習用携帯端末を整備して小学生に貸与することで、家庭においてもe-ラーニングに取り組める環境を整えます。学習用携帯端末はそれ自体でインターネットに接続できるため、インターネット環境の有無を問わず、どの家庭においても使用できます。学習内容は漢字ドリルや英単語などで、大量の学習データ(ビッグデータ)をもとに、個々の習熟度に応じた問題を繰り返し学習し、深くに残る記憶(潜在記憶)を積み上げることで、少しずつ確実に実力を身に付けることが可能となります。

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事業の背景

本市では、単純に知識を詰め込む「暗記学習」ではなく、見流すだけのわずかな学習で潜在記憶(深く残る記憶)が積み上がっていく「マイクロステップスタディ」に着目し、導入を検討していました。その後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学習用携帯端末を各家庭で活用してもらうことで、学校での一斉授業が難しい状況下でも、家庭での学習を支援し、学力の向上が期待できると判断し、導入を決定したものです。

  • 首長インタビュー

    平岡 政典
    香川県善通寺市長平岡 政典
    出身地
    香川県善通寺市
    首長職以前の略歴
    立教大学経済学部経済学科卒業
    市議会議員、副市長を経て、善通寺市長に就任(現在3期目)
    首長としての活動実績(一例)
    ・子育て・教育の充実・支援(市費による講師や生活支援員の増配置)
    ・讃岐もち麦「ダイシモチ」のブランド化(作付面積拡大並びに販売促進)
    ・学校給食センターの民間資金等の活用(PFI)による整備。(平成31年2学期より/を琴平町・多度津町と共同)
    趣味
    読書・スポーツ鑑賞
    注目事業を実施にすることにした背景や目的

    「子育てするなら善通寺市」を目指し、地方創生ついて、「教育環境」と「子育て支援」の充実を最重要施策と位置付けています。子どもを産み育てやすい環境を整備してきた結果、市内の0~14歳の人口の増減は横ばいとなり、合計特殊出生率は増加するなど、徐々に成果が表れ始めています。
    コロナ禍の今回においても、まず児童手当受給世帯に対して1万円、ひとり親世帯に対しては3万円を支給。児童手当の支給対象外である高校生のいる世帯にも、2万円を支給しました(それぞれ児童一人につき)。
    次に、国が国民一人に10万円を支給した定額給付金については、令和2年4月27日に誕生している子どもまでが対象でしたが、市では以降に生まれた子どもにも一律10万円を給付しました。
    さらに、経済的に苦しい大学生等が増えているという報道を受けまして、奨学金を受けている学生や、親等が教育ローンを借りている場合に5万円を、ひとり親家庭、国の学生支援緊急応援金を受給している学生に10万円を支給。全世代の子どもを経済的に支援しました。



    臨時交付金をどの事業に充てるか優先順位の考え方

    注目事業のe-Learningシステム「マイクロステップ・スタディ事業」のほかに、少人数授業を円滑に実施するため、小・中学校すべての教室に電子黒板を整備。また、小・中学校すべての児童・生徒の1人1台端末整備に合わせて、家庭にインターネット環境がない児童・生徒数を迅速に調査し、モバイルルーター200台を配付し今後の休校に備えました。モバイルルーターは校外学習の際などにも有効活用しています。
    また、市立図書館では、家での時間を少しでも有意義に過ごしてもらい外出抑制につなげるため、図書館の蔵書を増やし、蔵書情報の
    オンライン化やオンライン予約サービス等、読書環境の充実に取り組みました。
    商工業の分野では、市内の小売店等で使用できるプレミアム付き商品券を発行し、プレミアム率を50%としたことで非常に好評でした。大型スーパーやコンビニエンスストアを利用対象外としたことで、市内の事業者からも大変喜ばれました。このほか高齢者の外出支援も行い、バランスのとれた支援ができたと考えています。


    注目事業でこだわったポイントや期待している点

    私は、コロナ禍において学校が一斉休業となり、学習が遅れてしまうことを非常に危惧しておりました。ちょうどその頃、岡山大学教育学研究科の寺澤孝文教授から、以前はパソコンからアクセスしていた「マイクロステップ・スタディ」の専用端末ができたとの知らせを受けたのです。専用端末があれば、学校でも家庭でも学習が可能になりますので、教育委員会とも相談して、小学5年生を対象に導入することとしました。
    「マイクロステップ・スタディ」の特徴である、短時間のドリル学習を繰り返し行う方式と、どこからでもインターネットに接続して実施できる仕様が、子ども達にとって学習に取り組みやすいものとなっています。そのため、臨時休校や学級閉鎖のような状況になっても、子ども達の学びの機会を保証し、学力の維持向上を図れると考えております。


    ポストコロナ時代の地域づくり

    瀬戸内のおだやかな気候に恵まれ、豊かな自然に囲まれた善通寺市は、公共交通機関や幹線道路が整備され、高速道路のインターチェンジ、高速バスターミナルなどもありアクセスが良好です。また、四国最大級の病院「四国こどもとおとなの医療センター」をはじめ、医療機関や高齢者介護施設等も多く、子どもから高齢者までが安心して暮らせます。
    弘法大師空海御誕生地であることから、市内には四国霊場88カ所のうち5つの札所が点在し、まちの中心部には、弘法大師空海の御誕生地に建てられた四国霊場第75番札所「善通寺」の広大な伽藍があり、落ち着いた街並みを形成しています。
    現在のコロナ禍で、心の癒しを求めている人も多いのではないでしょうか。今後、テレワークの拠点整備なども進めてまいりますので、都会からの移住を考えている方にはぜひご検討いただきたいです。


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  • 担当者コメント

    宮地 雄貴
    香川県善通寺市 教育総務課 宮地 雄貴
    注目事業を実施してよかったと思う点

    マイクロステップ・スタディ事業は、高精度ビッグデータを活用した一問一答式のドリル学習e-Learning。岡山大学(教育学研究科内・実践データサイエンスセンター)が提供し、2019年に日本e-Learningアワード文部科学大臣賞を受賞した最先端の学びです。
    インターネット接続環境があればどこでも学習でき、1日5~10分程度のドリル学習を継続して行いますが、単なるドリル学習ではなく、ひとりひとりの学習の達成度を正確に測定し、把握し、その児童に必要な学習コンテンツを用意してくれるのも特長です。
    善通寺市においては昨年度より実施し、今年度は小学校5,6年生を対象に学習を進めています。定期的に児童のグラフ化された学習成果をフィードバックし、学習効果を検証しながら、児童の学力および学習意欲の向上に役立てています。
    マイクロステップ・スタディ専用端末の導入にあたっては、インターネット環境があればどこでも学習できるという手軽さが、コロナ禍において子ども達の学びの場を確保する手段として、とても有効であることを実感できました。


    注目事業以外でのオススメの事業

    教室の密対策として、学校現場に電子黒板を導入しました。これにより、ひとつのクラスを少人数に分割して、オンライン授業を実施できたほか、先生が明日の予定を各教室の電子黒板に向けて配信し、児童生徒と情報共有を行う、全校集会などをオンラインで実施するなど、学校現場でもさまざまに工夫し、活用されたようです。
    同時にデジタル教科書も整備し、電子黒板に表示した教科書や教材のデータにタッチペン等で直接線を引くなどの操作や、書き込んだデータの保存もできるようになりました。これまで教科書を見ながら黒板やプリントで説明していたことが、電子黒板の中で一括して行えるため、学校現場の先生からは、授業が進めやすい、児童生徒からも理解しやすくなったとの声も届きました。


    注目事業を実施するなかで今後の課題

    本市では平成22年度から市内の小中学校に校内LANの整備を進め、平成30年度には現在とほぼ同等のネットワーク環境の構築が完了していました。そのため今回も迅速に電子黒板等のICT機器を整備でき、モバイルルーターやマイクロステップ・スタディ学習用端末など、校外での運用も想定した機器の円滑な導入に繋がったのではないでしょうか。
    今後はこういった機器を市内の教育現場で有効活用できるよう、すべての先生に対して操作研修を実施するなどのフォローを継続的に行っていくことが課題だと考えています。


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