事業紹介

梼原町小さな拠点販売流通拡大事業

高知県梼原町

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  • 活用事例集事業
  • 地域未来構想20
  • オープンラボ

事業の概要

梼原町小さな拠点販売流通拡大事業
  • 事例集番号

    56

  • 地域未来構想20

    -

  • 事業実施時期

    令和2年6月〜令和3年3月

  • 総事業費

    2,000千円

町内産品の新たな販路拡大を支援する。 集落活動センター事業に参画する生産者及び加工事業者による産品のネット販売体制を整え、生産者の活躍の場の創出と、産品をお金に換え地域経済が循環する仕組みをつくる。町内6つの集落活動センターで組織する集落活動センターゆすはら連絡協議会が、販促用のホームページの作成を行いネット販売システムを構築をするとともに、集落活動センターと生産者とのコーディネートを行う。

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事業の背景

新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策に伴う外出自粛等の影響により、梼原町の特産品を購入する機会が減った町外の方が自宅に居ながら特産品を購入したいという希望を叶えるため、同じく外出自粛等の影響により生産意欲が低下していた農家や加工グループが販路拡大を目指すことにより、自立した活動につながる仕組みを作ることとした。

  • 首長インタビュー

    吉田 尚人
    高知県梼原町長吉田 尚人
    出身地
    高知県高岡郡梼原町
    首長職以前の略歴
    明治大学法学部卒業
    梼原町役場勤務、四万川郵便局長を経て梼原町長に就任(現在1期目)
    首長としての活動実績(一例)
    ・産業担い手の育成
    ・地域の支え合いの仕組みづくり
    ・移住定住の取り組み
    趣味
    自転車、水泳
    コロナ禍で特に浮き彫りになった地域課題

    梼原町は、高知県と愛媛県の県境の山合いに位置する、人口3400人ほどの小さな町です。県境ということもあり、昔から日常的に買い物などで愛媛とお互い行き来するという消費行動の流れが続いてきました。しかしコロナ感染拡大のなかで、他府県との移動の自粛が求められるなか、人の流れが停滞してしまいました。
    また梼原町には、隈研吾さんデザインによる雲の上の図書館、雲の上のギャラリー、総合庁舎などの建物があり、従来多くの観光客や地方自治体の方々にお越しいただいていました。しかしこちらも大きな打撃を受けることに。「GoToキャンペーン」期間中は、宿泊施設などに対前年比で140%も予約していただいていたのですが、年末からの感染拡大のなかでまた元に戻ってしまいました。



    臨時交付金をどの事業に充てるか優先順位の考え方

    第二波、第三波も想定されていたなかで、コロナ感染拡大防止対策、経済対策、学校の休校対策など、できる限りのことを一気に進めて、コロナというピンチをチャンスに変えるという気持ちでした。
    まず行ったのが、飲食店、宿泊施設などへの休業要請です。高知県からの休業要請協力金に加えて、梼原町からも協力金を出しました。さらに、国の事業の持続化給付金に該当しない事業所を支援するため上乗せして、町からも給付金を支給しました。感染拡大予防事業として、公共施設や学校の手洗いの自動水栓化、トイレの洋式化、換気システムの設置、コロナ禍に加えて南海トラフ地震などの災害が起きた場合を想定して、避難所のパーテーション設置も進めました。教育分野では、遠隔授業が行えるようにネット環境を整備し、PCも小学1~4年生全員に配布しました。(5~7年生は3年前に配布済み)
    また経済を回復させるための地盤固めとして1万円分の商品券を5000円で発行するプレミアム付きの商品券、周辺地域にエリアを限定した旅行キャンペーンも実施しました。


    注目事業でこだわったポイントや期待している点

    梼原は高齢化率が46%という少子高齢化の町です。そのため、高齢の皆さんに配慮して、都会に出ているお子さんお孫さんが帰省を思いとどまり、会いに来られなくなってしまいました。また、日本各地には長年梼原町と交流を続けていただいている応援団がいらっしゃるのですが、その方々が遊びに来ることも叶わなくなっています。
    そういった方々に「梼原を感じていただきたい」「思いを馳せていただきたい」ということで、「小さな拠点ふるさと応援事業」として、3回に分けてふるさとの産品を送らせていただきました。
    本事業では、地域生産者の売上に少しでも貢献できたほか、受け取った方には梼原を身近に感じていただき、いつか帰りたい場所、遊びに行きたい場所として、心の中に刻んでいただけたのではないでしょうか。
    同時に取り組んだのが、注目事業の「小さな拠点販売地流通拡大事業」。梼原町は従来より6つの地域に分かれ、それぞれの集落活動センターを拠点に自立した経済活性化を目指しています。それぞれの地区で生産している、米や野菜、キジ肉や和牛、キムチやドレッシング、パンやお菓子などの魅力的で個性ある特産品を、今の移動が不自由な状況でも全国の皆さんに楽しんでいただけるようなネット販売システムを構築することになりました。生産者の活躍の場創出と地域の特産品をお金に換える仕組みとして機能させながら、地域の魅力も発信していきたいですね。


    withコロナ時代の地域づくり

    美しい星空や棚田、聖なる森、四万十へと注ぐ清流、幕末の志士たちが駆け抜けた峠……。梼原は、県境に位置する山深いまちですが、だからこそ大切に守られてきた自然があり、魅力的な資源があると感じています。そういった資源や価値をもう一回見つけ出し、磨きをかけて情報発信して行きたいと考えています。そして多くの方にまちを訪れ、静かで安心な環境で日頃の疲れを癒し、身も心も健康になっていただきたいですね。



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  • 担当者コメント

    来米 涼介 / 松本 裕子
    高知県梼原町まちづくり推進課 来米 涼介 / 松本 裕子
    注目事業を実施した経緯

    注目事業と一体的な取組として実施しました「小さな拠点ふるさと応援事業」では、町で育ち県外で暮らす学生さんほか、町にゆかりのある方、ふるさとを応援してくださる「東京雲の上の会」、「在阪梼原ふる里会」の方々に町の特産品をお送りしました。すると予想以上の反響があり、105通を超えるお礼のお手紙、そしてお電話をいただいたのです。
    「コロナ禍で大変ななか、ありがとうございます!」「自分たちが昔食べていた特産品を久しぶりに食べて、ふるさとを感じることができて、うれしいです」といった感謝の声を多くいただきました。
    私たちとしても、その温かい気持ちに応えるため、地域産品を楽しむ手段としてふるさと納税や商品に関するチラシを送らせていただいたのですが、加え通販サイトを整備して、6区それぞれの特産品を集約して、気軽に梼原町外でも地域産品が楽しめるようにしたいと考えています。


    注目事業にどのように地域の関係者を巻き込んだのか

    町には6つの集落活動センターがあるのですが、これらで構成される団体「集落活動センターゆすはら連絡協議会」を主体にサイトを運営することになりました。6つのセンターそれぞれで特産品販売に取り組みますが、お互いの販売状況はサイト上で共有できるようにし、切磋琢磨して協力できる体制づくりも整えています。
    販売サイトでは、商品のみならず、地域の人の魅力も発信して行きたいですね。担い手や後継者の不足というセンターの共通の課題も含め、人の顔が見える、地域のストーリーが伝わるサイトにしたいと考えています。


    注目事業を実施するなかで直面した課題や工夫した点

    サイト運営にはインターネットとPCを使ってする作業が必要になってきます。しかし、梼原は高齢化率が高い地域であり、実際実務を担当される方が50代以上というケースも多くあります。そのため、まずは使いやすいシステムを作り、町の担当からもサイトの使い方を細かいところまで丁寧にお話していくようにしました。さらに、サイトの肝はいかに商品を充実させていくかであると考え、更新しやすいシステム作りも意識しました。
    また、先ほどお話した6つのセンターのなかには、すでに他のECサイトで通販を実施しているところもあります。今回の新しいサイトではカード決済手数料や、配送手数料が発生してしましいますので、そういった手数料を加味した設定価格と他のサイトとの値段のバランスをどうとるかが、考えどころとなっています。
    今現在、8割程度の進捗状況で、サイトの一般公開は3月中になる予定です。
    数字目標は月々の販売額100万円としていますが、同時にサイトが地域の人と地域外の方を繋ぐ窓口となり、梼原町の情報を発信することで、町の取り組みに共感し、協力して下さる方や交流人口も増やして行きたいですね。


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