事業紹介

こばやし健幸ポイント事業

宮崎県小林市

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  • 地域未来構想20
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事業の概要

こばやし健幸ポイント事業
  • 事例集番号

    94

  • 地域未来構想20

    -

  • 事業実施時期

    令和2年7月~令和3年3月

  • 総事業費

    21,000千円

スマートフォンアプリや通信機能付き活動量計を利用して、日々の歩数の記録や各種健(検)診の受診、健康イベントへの参加などの個人の健康づくり活動に対してポイントを付与する「こばやし健幸ポイント事業」は、肥満割合の増加や運動不足といった当市の健康課題を解決するため、令和2年度から新たに取り組んでいます。当市においては、地域公共交通機関を利用した移動より、自家用車での移動が圧倒的に多く、日常生活での身体的活動量が少なくなりがちです。そこで、比較的取り組みやすい「歩く」ことに重点を置き、事業を推進しています。ポイントの対象となる健康イベントについても、地域で行われるウオーキングイベントなどを対象にすることで、ポイントだけでなく歩数も伸ばせるよう工夫しています。また、参加者が獲得したポイントと交換できる景品は、商品券や地元の特産である宮崎牛とし、地域経済の活性化にも効果のある取組としています。

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事業の背景

ウオーキングをはじめとした個人で行う歩行等の運動を、新しい生活様式に基づく健康づくり活動として推奨することで、コロナ禍での運動実施や健康イベント参加に対する市民の不安を払拭し、運動不足による健康二次被害の防止に努めます。また、インセンティブを付与することによって、健康づくりへの関心が低い市民や行動に踏み出せない市民の参加を促し、生活習慣病の予防・改善を目指します。

  • 首長インタビュー

    宮原 義久
    宮崎県小林市長宮原 義久
    首長職以前の略歴
    生年月日:昭和38年1月1日
    最終学歴:宮崎大学畜産別科
    主な経歴:
    平成11年4月 小林市議会議員
    平成15年4月 宮崎県議会議員(うち平成28年4月~平成29年4月 宮崎県議会副議長)
    平成30年4月 小林市長
    首長としての活動実績(一例)
    ・健康のまちづくり推進のための専門部署の設置、基本方針の整備
    ・健康フォーラム、健幸ポイント事業開始
    ・市立病院産婦人科医師、小児科医医師、救急科医師確保
    ・宮崎大学との連携による寄附講座の設置
    ・子ども医療費助成対象を中学生まで拡充
    ・市内小中学校の児童生徒1人1台タブレット型パソコンを導入
    ・市内全域高速情報通信網(光ファイバー)整備(令和3年度完了予定)
    ・市内全戸へ防災ラジオの設置
    ・防災拠点施設整備(令和3年度中供用開始予定)
    ・災害時指定避難所の環境整備、機能強化
    ・畜産クラスター事業の新規導入
    ・「全国和牛ハイスクールサミットinこばやし」開催
    ・公立保育園の民営化
    ・地域新電力会社の本格稼働
    ・地元高校生との協働まちづくり事業「シムシティ課」の設置
    ・企業創業支援のための「小林ビジネス支援センター」開設
    趣味
    農業
    コロナ禍で特に浮き彫りになってきた地域課題

    課題と言いますと、経済的な損失はもちろんですが、市民の心身の健康状態についてとても心配しています。外出自粛などによって、子どもたちの外遊びや高齢者の外出が減っています。このことが子どもや高齢者のメンタルや体調に影響を与えているのではないかと。
    私はかねてから、まちづくりにとっては、「人(ひと)」が大きな資源だと思っていました。市民がいきいきと暮らせる状態を作り出すことが、より身近なまちづくりではないのかと考えていて、その基本となる市民の心身の健康を守ることが大きな課題と捉えています。



    臨時交付金をどの事業に充てるか優先順位の考え方

    90を超える事業に臨時交付金を活用しています。その優先順位と言われると非常に難しいですねぇ(笑)
    コロナ禍の影響や課題は多岐に渡っています。まずは、とにかく市民の暮らしや命を守るのが行政の使命。
    そのために、議会の理解も得ながら臨時交付金を活用させていただき、迅速かつ効果的に予算組みすることを優先させてきました。同時に、地方創生臨時交付金という交付金名のとおり、将来の地方創生に繋がる策を打とうということは、常に意識しています。


    地方創生臨時交付金事業の中でも特におすすめの事業

    「こばやし健幸ポイント事業」が一番のおすすめ事業です。
    実は、小林市は、令和元年度に「こばやし健幸のまちづくり基本方針」を定めたのですが、直後にコロナ禍となり、健康講座やイベントなども見直しをせざるを得なくなりました。そこで、「こばやし健幸ポイント」に取り組むことにしました。「楽しく歩いて、健診に行って、健康を目指そう!」という事業です。集まらなくも取り組める「歩く」ことや「健診受診」がポイントとなり、ポイントは宮崎牛などの景品と交換する楽しみもあります。


    実施計画には記載していないものの、臨時交付金事業として実施したかった事業

    コロナ禍では、私たちの暮らしが全く違うものに変わってしまいました。ただ、見方を変えれば、自由度の高い地方創生臨時交付金を活用してアフターコロナを見据えた新しいことにチャレンジするチャンスでもあると捉えています。実施したいのはコロナ禍でも前向きな気持ちになれるような事業。市内各地域で、3密対策をしながら、参加者も運営者も笑顔と元気が出るような小さなイベントをいくつか開催したいと思っています。


    限られた財源の中で、注目事業を実施することにした理由

    私は、シンプルに「市民の笑顔があふれるまち」を目指しています。
    笑顔の原点は健康!
    笑顔になるには、まず健康であることが重要との思いから、この「こばやし健幸ポイント事業」を実施することにしました。


    注目事業を実施する上で最もこだわったポイント

    公共施設に体組成計を設置しているのですが、公共施設へ足を運んでもらうきっかけになっています。また、測定することで、「健康になるためのプロセスを見える化」できています。この点は、非常にこだわりました。
    皆さん楽しそうに測定に来ていらっしゃいます。高齢の参加者が近くにいる若者に測定方法を尋ねたりと、新たなコミュニケーションも生まれています。いい循環につながっています。


    注目事業の現時点の評価は100点中何点?

    少ない職員で、休日や夜間の説明会や測定会などもよく対応してくれていますし、市民の評判も上々。100点をあげるしかないですよね(笑)ただ、事業に完璧はないので、まだまだ改善して欲しいのと、最終的には、全市民参加を目指して欲しい!ということで、これからの期待も込めて50点ということにしておきましょう。もっともっと進化させて、市民が楽しみながら参加できる事業にできるようにがんばっていきましょう!(担当者に向けて)


    注目事業に対する議会からの要望や意見

    議会からは「誰でも参加できる仕組みづくり」「将来的にも継続できる事業に」など、期待のこもったご意見をいただきました。事業開始以来、毎回議会で事業の進捗状況などの前向きな質問をいただいています。これはもう、ぜひ今後も続けていかないといけないな!と思っています。


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  • 担当者コメント

    里岡 小愛
    宮崎県小林市
    総合政策部 健康都市推進室長(課長級)
    里岡 小愛
    注目事業を実施する中で直面した課題や工夫した点

    課題というか苦労した点になります。この事業はICTを活用して、健康づくり活動を記録し、その成果に応じて景品に交換可能なポイントを付与するという仕組みです。参加者には、専用のスマホアプリか活動量計を使っていただく必要があるのですが、参加者に高齢者が多い事もありまして「参加するのが難しい」というイメージを持つ方が予想以上に多かったんです。そのような声を受けて、機器の初期設定などの煩わしい手続は、職員や受託事業者で丁寧にサポートしました。事業開始後は機器の操作等に関する不安な声はありませんでした。それどころか、参加者の間では、「私でも簡単に参加できたから...」と言って、お友達を誘って来られる方もいたぐらいです。
    こだわった点は、参加料を負担いただいたことです。もちろん事業の財源確保ということでありますが、参加者の健康づくり活動を継続させる仕掛けという点が一番の理由です。最初に参加料を自己負担することで、三日坊主で諦めず健康づくり活動を続けてもらう狙いがありました。


    注目事業を実施する上で、地域の関係者をどのように巻き込んだのか

    小林市は、コロナ禍以前から『健幸都市』を目指していて、令和2年度には、地域が主体となった健康づくり活動への財政的・人的な支援もしています。支援を受ける複数の地域団体やまちづくり協議会が、中・小規模のウオーキングイベントを企画していたこともあって、それらのイベントをこばやし健幸ポイントのポイント付与対象事業としました。その結果かどうか、これらのイベントへの市民参加は想定を超える結果でした。今後も、地域の方々との協働による健康イベントをさらに広めていきたいと思っています。


    注目事業を実施して良かったと思う点

    「この事業のお陰で意識して歩くようになった」、「目的ができたから、毎日のウオーキングが楽しくなった」、「食が細くなっていて体重も増えなかったけど、歩くようになって、筋肉量も増えて徐々に食べられる量も戻ってきた」など、参加者に効果を実感いただけたことです。
    小林市は普段の生活には、車を使うことが欠かせないような地域です。必然と市民の歩く機会が少なく、生活習慣病の割合も高い地域です。これまでも、運動習慣を持つことや、意識して歩く時間を増やすことなどの啓発してきたのですが、目に見える行動変容にはなかなかつながりませんでした。「健幸ポイント事業」をきっかけに少しずつですが、市民の意識が変わり始め、行動につながりだしたことはとても嬉しいです。
    今後は、もっと多くの市民に参加いただき、楽しみながら健康になっていく効果を実感していただけるよう、さらに事業を充実させていきたいです。


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